買い取りと無期限使用の対応について
肖像の「買い取り」について
まずは発注の際に混同されがちな、「買い取り」と「無期限使用」の違いについて、JMAA協会の共通認識での「買い取り」とは、撮影した画像を「期間や媒体、用途の制限なく使用可能なこと」を指します。
「無期限使用」とは、撮影した画像を「期間のみ制限なく使用可能なこと」で、「媒体、用途」に関しては、当初の使用目的の範囲を超えての使用はできません。
JMAA協会の会員社は所属するモデルとの専属マネージメント契約の締結にあたり、全ての出演管理の権限を有する前提での内容となりますので、その権限を放棄する条件となる買い取りや、現実的にモデルを管理し続けることが非常に困難な無期限使用については応じることができません。
買い取りに応じることは肖像財産の権利と管理責任を放棄する行為であり、肖像の適正な管理ができない事業者は、一般的な広告契約の際の前提である、「所属者を直接管理する権限を持つ者」といった内容にも抵触し、所属モデルはもちろん、直接の発注者からクライアントまで不利益を与える可能性があります。
出演者の犯罪行為などの、クライアントのイメージを著しく損なうような事例が起きた際には素材を買い取り、またはご使用になられた方の管理責任となることをご了承ください。
買い取り案件にお取り組みの際には、上記リスクを関係者に十分ご周知ください。無用なトラブルを避けるためにも、また公正な肖像利用の観点からも適切な使用期間の設定へのご理解をお願いいたします。